電力料金の仕組み:基本料金とは

電気料金の3つの構成要素
一般的な電気料金は以下の3要素から成り立っています。 1. 基本料金(固定費): 電気を使用するかどうかに関わらず毎月固定でかかる料金 2. 従量料金(変動費): 使用した電力量(kWh)に応じてかかる料金 3. 燃料費調整額・再エネ賦課金: 燃料価格の変動や再生可能エネルギー普及に伴う調整額(全社共通で発生) 電気代全体の計算式は以下の通りです。
アンペア制と最低料金制の違い
| 方式 | 説明 | 主な適用地域 |
|---|---|---|
| アンペア制 | 契約アンペア数(10A/20A/30A等)に応じて基本料金が変わる | 東京電力エリア(従量電灯B) |
| 最低料金制 | 使用量に関係なく最低限の料金が設定されている | 関西電力・中部電力エリアなど |
| 完全従量制 | 基本料金なし、使った分だけの料金 | 一部の新電力(Looopでんき等) |
アンペア制の場合、30Aで契約すると月数百円程度の基本料金が固定でかかります。一人暮らしで使用量が少ない月でも基本料金は変わりません。
- —
基本料金0円・低額の電力会社

Looopでんき(完全従量制・基本料金0円)
- 基本料金: なし(0円)
- 料金タイプ: 市場連動型(30分ごとに電力スポット市場価格に連動)
- エリア: 北海道〜九州の主要エリア
- 特徴:
- アンペア契約が不要で、ブレーカーの契約アンペアを変更しても基本料金が変わらない(0円のまま)
- 使用量がゼロの月は電気代(基本料金部分)が0円になる
- 電力市場が安い時間帯(日中の太陽光発電が豊富な昼間や深夜帯など)に電力消費を集中させることで節約効果が高まる
- 再生可能エネルギー設備(太陽光・風力)を自社保有しており、環境配慮意識が高い
- リスク: 市場価格急騰時(冬の寒波・夏の猛暑ピーク等)には大幅に料金が上がる可能性がある
- 向いている人: 使用量が少ない一人暮らし、昼間外出が多く帰宅後にまとめて電気を使う生活スタイル、電気使用時間を意識的に変えられる人
- —
TERASELでんき(基本料金が低いプランあり)
- 基本料金: プランによって設定が異なる(基本料金を低く抑えたプランの選択が可能)
- 料金タイプ: 固定型(4種類のプランから選択)
- エリア: 全国主要エリア対応
- 特徴:
- 伊藤忠エネクスグループが運営しており、財務基盤の安定した大手系列
- 従量単価と基本料金のバランスをプランで調整できる設計
- 特定の通信キャリアや経済圏に依存せず、純粋に電気コストを最適化したい人向け
- 完全0円ではないが、使用量が少ない月に向いた低基本料金プランの選択肢あり
- 向いている人: 料金の安定性を重視しつつ、基本料金負担を抑えたい人
- —
エネワンでんき(世帯別プラン・解約金なし)
- 基本料金: プランにより設定(アンペア制またはそれに準じる形式)
- 料金タイプ: 固定型
- エリア: 関東・関西・中部・九州など主要エリア
- 特徴:
- 世帯人数別(1人・2〜3人・4人以上)プランが用意されており、一人暮らし向けプランは基本料金を含む月額コストが比較的シンプル
- 解約金なし(気軽に再乗り換えが可能)
- 完全0円ではないが、一人暮らし向けプランの固定費部分は抑えられた設計
- 向いている人: 固定費を明確に把握したい一人暮らし、解約の自由度を確保しつつ安定した料金を求める人
- —
ミツウロコでんき(固定型・多様なメニュー)
- 基本料金: プランによって異なる
- 料金タイプ: 固定型(市場連動なし)
- エリア: 全国主要エリア
- 特徴:
- 市場連動なしの固定型で、月々の請求額が安定しやすい
- 多様な料金メニューがあり、生活スタイルや使用量に合わせたプラン選択が可能
- 基本料金が0円のプランがあるかどうかは契約エリア・メニューによるため、公式で確認が必要
- 価格変動リスクを避けたい世帯に向いている
- 向いている人: 毎月の電気代を安定させたい人・市場変動リスクを嫌う人
- —
楽天でんき(固定型・シンプルな料金設定)
- 基本料金: 固定(プランによる、完全0円ではない)
- 料金タイプ: 固定型
- エリア: 全国主要エリア
- 特徴:
- 料金体系がシンプルで、楽天会員なら申し込みが簡単
- 楽天ポイント還元が電気代にも適用されるため、実質負担を下げやすい
- 基本料金は発生するが、ポイント還元分を差し引くと実質コストが低くなるケースがある
- 向いている人: 楽天経済圏で実質コストを最適化したい一人暮らし
- —
基本料金0円の電力会社比較表

| サービス | 基本料金 | 料金タイプ | エリア | ポイント | 解約金 |
|---|---|---|---|---|---|
| Looopでんき | 0円 | 市場連動型 | 全国主要 | なし | なし |
| TERASELでんき | プランにより低額あり | 固定型 | 全国主要 | なし | プランによる |
| エネワンでんき | あり(プランにより低め) | 固定型 | 主要エリア | Pontaポイント | なし |
| ミツウロコでんき | プランによる | 固定型 | 全国主要 | なし | プランによる |
| 楽天でんき | あり | 固定型 | 全国主要 | 楽天ポイント | なし(確認要) |
※2026年4月時点の情報。料金・条件は各社公式サイトでご確認ください。
- —
基本料金0円タイプが向いているケース・向いていないケース
向いているケース
- 月間電力使用量が150kWh未満の一人暮らし
- 日中の多くを職場や外出先で過ごし、電気使用が帰宅後の夜間に集中している
- 電気使用時間をある程度コントロールできる(洗濯・食洗機を深夜に回すなど)
- 環境に配慮した電力を選びたい
向いていないケース
- 在宅ワーク中心・家に一日中いてエアコン・PC等を常時稼働させる生活スタイル
- 電力需給逼迫リスク(冬の寒波・夏の猛暑)が大きい地域・季節に料金変動を許容できない
- 毎月の電気代を安定させたいファミリー世帯(変動リスクが大きい)
- 市場価格に関心を持てない・管理が面倒な人
- —
基本料金を下げるためのその他の選択肢
アンペア数の見直し
アンペア制のエリア(主に東京電力エリア)では、契約アンペア数を下げることで基本料金を削減できます。大容量家電を同時に使わない一人暮らしなら、30A→20Aへの変更で毎月数百円の節約になる場合があります。ただし、電子レンジ・エアコン・ドライヤーを同時使用するとブレーカーが落ちるリスクが増えます。
ガス・電気のセット割を利用する
東京ガスの電気・大阪ガスの電気・エネワンでんきなどは、電気とガスをセットにすることで月々の割引が受けられます。基本料金そのものが下がるわけではありませんが、トータルの支出を下げる効果があります。
- —

選び方のポイント:
- 基本料金0円タイプは「使用量が少ない月のコスト削減」に効果的だが、市場連動リスクを理解して選ぶ
- 固定型で基本料金を低く抑えたい場合は、TERASELでんきなど複数プランがある会社を比較する
- 基本料金の安さだけでなく「従量単価」「燃料費調整額の上限設定有無」「ポイント還元」もセットで比較する
- 料金シミュレーターを活用し、自分の月間使用量(kWh)を入力して実際の試算を確認する
- —



向いている人:
- 使用量が少なく、基本料金の固定費負担を感じている一人暮らし
- 市場価格が安い時間帯に電気を集中使用できるライフスタイルの人
- シンプルな料金体系で「使った分だけ払う」仕組みを好む人
- 太陽光・風力など再生可能エネルギー由来の電力を選びたい人
- —
注意点:
- Looopでんきの市場連動型は、電力需給が逼迫した際に料金が大幅に上昇するリスクがある(2021年1月の電力市場高騰事例のような状況)
- 「基本料金0円」でも従量単価が高めに設定されている場合、使用量が多い月に割高になる可能性がある
- 再エネ賦課金・燃料費調整額は全電力会社に共通して発生し、電力会社を変えても回避できない
- プランの内容は各社が随時変更する可能性があるため、契約前に最新の公式情報を確認する
- アンペア数を下げると、家電の同時使用時にブレーカーが落ちやすくなる場合がある
- —
まとめ
基本料金0円の電力会社として代表的なのはLooopでんき(完全従量制・市場連動型)です。使用量が少なく電気使用時間を調整できる一人暮らしには節約効果が期待できますが、価格変動リスクを理解した上での選択が必要です。固定型で基本料金を低く抑えたい場合は、TERASELでんきやエネワンでんきのプラン構成を比較することが有効です。情報は2026年4月時点のものを参考にしており、料金・条件は各社公式サイトで最新情報を必ずご確認ください。
よくある質問
Q. 比較記事の情報はいつのものですか?
記事内の情報は2026年4月時点を目安にしています。料金・プラン内容は変動することがありますので、お申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
Q. 乗り換えや申し込みの手続きはどこからできますか?
各サービスの公式サイトから手続きできます。記事内のリンクからも公式ページへアクセスできます。






